「デカフェ」と言われるコーヒーは、どのようにカフェインを除去しているのでしょう?
以下、簡単にご説明いたします。
その方法は、大きく分けて3種類。
・1906年開発 有機溶媒抽出(ケミカルメソッド)世界最初の脱カフェイン法
有機溶媒を通してカフェインを除去する方法で、完全に除去できる反面、
有機溶媒が直接生豆に触れるため安全面が懸念されるとこから、日本にはほとんど輸入されておりません。
・1941年開発 水抽出(スイスウォーターメソッド)
コーヒー生豆を水に通し、水溶成分ごと抽出し、その抽出液から有機溶媒でカフェインを除去。
カフェインを除去した液体に生豆を戻すことによってカフェイン以外の水溶成分が戻される方法です。
・1974年開発 超臨界二酸化炭素抽出法
超臨界流体の状態にした二酸化炭素でカフェインを抽出する方法。
生豆を上記の液体に付け、一定の圧力と温度によって液体から気体に変化していく段階でカフェインを除去します。
残留しても人に害がない事から、大きなメリットがあります。
これからは・・・
カフェインレスコーヒーの木、遺伝子組み換え種、などなど、新しいコーヒーの種の研究は日々進んでいます。
将来的にはカフェインのないコーヒーの木からとれたコーヒーが店頭に並ぶようになるのではないでしょうか。
※上の写真はパーチメントコーヒーです。(果肉だけを取り除いた種。パーチメントという殻がついている、この状態で土に植えます。)
種の周りについているパーチメントとミューシレージを取り除いた状態で、カフェインを除去します。
